第十七章 家来の不満 The Retainer's Complaint

Yuki's Story
 

第十七章

家来の不満

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一方、岩室の入り口の前で、忍者の長は家来と待っていました。

家来たちは周りを戦々恐々と見渡していました。その内の一人は「ここは嫌な場所だ。この近くに鬼がいつも攻めてくるそうだね。山に行いってその原因を調べればいいのに、どうして山に行くことを禁止してるのかな」と言いました。

その話を聞くとすぐに、家来は全員静かになっておろおろと忍者の方を伺いました。間もなく、家来の長は大きな声で「そいつはいつも冗談ばかり言っているんだよ」と言って最初の家来を脇へ引き込めて、耳打ちしました。「馬鹿者!あの忍者は大名の目と耳のような者だ。死にたいのか?」

最初の家来の顔が青くなりました。「申し訳ございません、頭。忍者のことを考えていませんでした。実は、家内の家族がこの近くに住んでいて、最近大変な生活を送っています