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まだ+来ない・終わらない・届かないなど

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まだ+来ない・終わらない・届かないなど

Postby yangmuye » Mon 01.16.2012 12:51 pm

こんばんは。いつもお世話になっています。

「もう食べた?」に対して「まだ食べない」と答えることは、何十年も前のもので、今では「まだ食べていない」のようにしなければならないそうですが、「まだ来ない」言い方はまだ許されていると、ある文法書に載っています。

先ほどNHKの講座を聞きましたが、「まだ仕事が終わりません」という文が出てきて、文脈から見ればやはり「終わりそうにない」でなく、「まだ仕事が終わっていません」と同じ意味に使われているように感じました。恐らく、残ったわずかの言い方ではなく、まだ生産性を持っているのではないかと、ネットで調べると
 まだ来ません
 まだ終わりません
 まだ届きません
 まだ解決できません・まだ解決しません(解決は自他両用動詞のようです)
 まだ着きません
 …
いずれもかなり使われているようです。

そもそも。すべての瞬間動詞(それとも自動詞もしくは可能動詞)は「まだ~ない」を「まだ~ていない」の意味で使うことができるのではないでしょうか。

よろしくお願いします。
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Re: まだ+来ない・終わらない・届かないなど

Postby NileCat » Tue 01.17.2012 4:37 pm

瞬間動詞と継続動詞という概念は、我々一般の日本人はほとんど意識しません。また、その区別は時にやっかいです。たとえば、「財布が落ちている」は瞬間動詞ですが、「人工衛星が地球に向かって落ちている」は、継続動詞ととることができます。
ですので、残念ながら「すべての瞬間動詞がどうか」というご質問にはお答えできません。

しかしこの場合重要なのは、「~ている」という表現のニュアンスです。

「食べない」と「食べていない」は意味が異なります。だから、特定の質問に対してはどちらかが不適切な答えとなります。「読まない」と「読んでいない」も意味が違うことはおわかりですよね?

「終わらない」と「終わっていない」にも、ニュアンス上の差異があります。「終わる」という動作が「未実行」であるか、「未完了」であるかの差です。あるいは、「動作」と「状態」の差と捉えてもよいでしょう。どちらも意味論的にはほぼ同じ事を指しますが、ニュアンスは異なるということです。
「届かない」と「届いていない」にも同様の差異があります。

上記の「食べる」「読む」は継続動詞、「終わる」「届く」は瞬間動詞に分類されます。従って、yangmuyeさんのご質問が、瞬間動詞における「~ている」表現のニュアンスの差ということでしたら、「ある動作・出来事が完了し、その結果が何らかの形で残っている状態をあらわす」という説明でおわかりでしょうか? 英語における完了形に若干似ていますから、日本人よりもむしろ英語話者の方が概念を把握しやすいのではないかと思うのですが。中国語ではどうなのでしょうね?
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Re: まだ+来ない・終わらない・届かないなど

Postby yangmuye » Tue 01.17.2012 7:26 pm

NileCatさん。またお世話になりました。ありがとうございます。つい長文になってすみません。

瞬間動詞と継続動詞という概念は、我々一般の日本人はほとんど意識しません。また、その区別は時にやっかいです。たとえば、「財布が落ちている」は瞬間動詞ですが、「人工衛星が地球に向かって落ちている」は、継続動詞ととることができます。
ですので、残念ながら「すべての瞬間動詞がどうか」というご質問にはお答えできません。

瞬間動詞という概念自体は私にも納得できないとことが多いので、ここで便宜的に『瞬間動詞(それとも自動詞もしくは可能動詞)』と呼ぶことにしておきます。
『すべて』というのは確かに答えにくいです。お挙げし例だけをお確認くださるといいのです。

「食べない」と「食べていない」は意味が異なります。だから、特定の質問に対してはどちらかが不適切な答えとなります。「読まない」と「読んでいない」も意味が違うことはおわかりですよね?

はい。わかります。しかし、おっしゃった『「終わる」という動作が「未実行」であるか、「未完了」であるかの差。』はよくわかりません。
もし『未実行』というのは、『相変わらず終わりそうもない』ということなら、納得できます。私もそう思っていたのです。

上記の「食べる」「読む」は継続動詞、「終わる」「届く」は瞬間動詞に分類されます。従って、yangmuyeさんのご質問が、瞬間動詞における「~ている」表現のニュアンスの差ということでしたら、「ある動作・出来事が完了し、その結果が何らかの形で残っている状態をあらわす」という説明でおわかりでしょうか? 英語における完了形に若干似ていますから、日本人よりもむしろ英語話者の方が概念を把握しやすいのではないかと思うのですが。中国語ではどうなのでしょうね?

 中国語では、時制はあまり重視されず、文脈や時副詞などでわかりますが、そのかわりに、『未起』『完了』『進行』『可能』『反復』など表現は別々の形で表現されます。否定は、ちょっと違って、そのまま否定形にすることはできません。否定は否定以外の意味が帯び易いのです。

 英語では『haven't/didn't』は『完了の否定』ですが、『未完了』だけでなく、『今まで起こったことは無い』の意味で、『起こったが、完了していない』の場合なら、『進行形』で表しますが、『進行形』の否定は、『今している最中』ということを否定することしか表しません。

 中国語だとさらに難しくなります。たとえば『吃不完』のように、否定辞『不』を『食べる』と『しまう』の中に置くと、『食べても食べきれない』のような可能表現になります。『不吃完』だと、『全部食べてしまうことはしない』つまり『すこし残しておく』という意味になります。『没吃完』(没=無い)なら『全部食べてしまったことは無い』つまり『すこし残っている』という意味で、『没吃』は『まったく食べていない』の意味です。『不吃』は『食べない』です。

 日本語は、もともと「していない」という表現はないそうです。昔は、過去でも現在でも未来でも、「せず」で表します。過去の場合は「未だ~せず」のように副詞を伴うことが多く、未来の場合は『しまい』のように推量を伴うのが普通そうです。「起こったが、完了していない」つまり現在の場合は、たぶん英語と同じ、肯定の『進行形』を用いるでしょう。

 つまり、否定と肯定は別の表現として扱ったほうがよいのではないでしょうか。


 私は、もうすこしコーパスでも調べましたが、『まだ終わりません』は『I haven't finished』と訳されているものが多くて、『won't finish』と訳されているのは一つもありませんでした。『can't finish/will never end/endless』などの意味を表すのはあります。
A: Have you finished your homework?
B: I haven't yet.
A:宿題はもう終わりましたか
B1:まだ終わっていません
B2:まだ終わりません
もちろん、B2は「不可能」という意味にもなりますが、「I haven't yet.」という意味で受けるほうが普通でしょう。
商品がまだ届きません。商品の到着はいつ頃になるか教えてください
ここで、I haven't received the item.の解釈しかできませんね。

「無意志動詞+しない」は「不可能」の解釈になり易く、「意志動詞+しない」は、「まだ~するつもりはない」という解釈になりやすいです。
自分は「ていない」と「しない」を使い分けますが、日本人方の言うことを正確に読み取れるように、そういう言い方ができるかどうかを知りたいんです。
わたしは、同じふうに作文を作りますが、『haven't done』という解釈の自然さをご判断いただきたいんです。よろしくお願いします。


A:太郎はきましたか
B1:まだ来ていません
B2:まだ来ません


A:奇跡は起こりましたか
B1:まだ起こっていません
B2:まだ起こりません


A:太郎はもう起きましたかか
B1:まだ起きていません
B2:まだ起きません


A:もう眠くなりましたか
B1:まだ眠くなっていません
B2:まだ眠くなりません


A:仕事は見つかりましたか
B1:まだ見つかっていません
B2:まだ見つかりません


A:(あなたは)宿題を終えましたか
B1:まだ終えていません
B2:まだ終えません
(「終える」で聞かれても、「終わる」で答えるほうが普通かなと思うんですが)
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Re: まだ+来ない・終わらない・届かないなど

Postby NileCat » Wed 01.18.2012 4:27 am

結論から先に述べますと、解釈は文脈に依存します。
前述しました(瞬間動詞における)「~ている」表現の【結果の残存状態】の効果は、その文脈の中で様々な「含み」を表現することを可能にします。ただしその受け取り方は、受け手の感性(話者との関係・年代・階層・地域)によって違いますので、一概に決めつけることは不可能です。
yangmuyeさんの例文を1つだけ見てみましょう。

yangmuye wrote:
A:太郎はきましたか
B1:まだ来ていません
B2:まだ来ません

B1:太郎が到着していないという現在の状態の叙述。
B2:太郎が出現するという行為が行われていないという事実の叙述。


解釈例1
B1:太郎は私が到着する以前にやって来ていて私を待っているはずだったのに、私が来たときには姿が見えず、それから現在に至るまで現れていない。
B2:太郎は未だ姿を見せない。(実は私は1年前から断続的にここで待っているのだが)

(注:この解釈の場合、B1とB2では内容が異なる。B2は、話者がいつこの場に来たかということを問題としていない)

解釈例2
B1:太郎はまだここにいないので、彼の欠点について話し合いましょう。【太郎の不在を強調】
B2:遅刻です。まったくあいつはダメなやつだ。【未実行である行為を強調】

解釈例3
B1:私に言えることは「来ていない」という現在の状況であり、彼の事情については言及を控えます。【婉曲表現】
B2:彼の事情について言及したくはありませんが、まだ来ないというのは問題/残念/腹立たしい/心配です。【直接表現】

(注:B1の方を、「やや丁寧な表現」と感じ、B2の方を「ややぶっきらぼうな表現」と感じる場合も多い)


もちろん意味論的には、2つの文は「同じこと」と見ることもできます。が、そこに含めることのできるニュアンスは、話者が恣意的に選択していると言えるでしょう。
ですので、そこに「何を読み取るか」は、「慣れ」以外にないのではないかと私は思います。

非常に曖昧な説明になってしまってすみません。
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Re: まだ+来ない・終わらない・届かないなど

Postby yangmuye » Wed 01.18.2012 9:35 am

なるほど。大変緻密なご分析で、納得できました。本当にありがとうございました。m(__)m

 解釈例1は面白いです。ニュアンスで話し手が自由に選択するということですね。
 確かに「来ている」は「来た」のを見ていなくも、知っていなくても、「今いる」のを見ただけでも、言えます。 つまり、「来ていない」は単に「今いない」という解釈もできるのです。(「目覚めると病院のベットに寝かされていた」のような言い方でも可能ですので、「ている」は今の状況に基づいて、その状況の成立の経緯を推量して言う働きがあるようです。)
 ただ、「まだ」という副詞があり、意味論的には、たぶんあくまでも「まだ来ない」と同じことになるのでしょうが。

 解釈例2と解釈例3の文脈においては、特に願いが叶わないマイナス的な感情がある場合は、中国語でも「没来」(来たことはない)よりも、「不来」(来ない)の方が言われそうな気がします。
 この発想は、たぶん「だれか来ないかな」のような願望を表わす「ないかな」と同じくらいでしょう。
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